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商品情報

トップページ > 商品紹介 > 糸の特徴

最高級蚕糸を使った座繰り生糸を原料として使用。

滋賀県木之本町、賤ヶ岳の麓にある大音地区では今も糸取りが行われています。 古くは平安時代から始まったとされ、また水上勉の「湖の琴」の舞台でも知られており、日本でも数少ない国産生糸を座繰りという昔ながらの工法を継承しています。

ここで作られる生糸は大変澄んでいてきれいと評判な賤ヶ岳の雪解け水を使い、桑の新芽を食べて育った蚕による春繭だけを用いられ、和楽器糸のために作ってもらっています。

邦楽器糸合せて約400種類の商品を生産。

丸三ハシモトでは様々な邦楽器用の絃を扱っており、糸の太さ、楽器の違い、原料の違い、品質ランク(@極上、A銀付、B 金先の糸)などからその総数はおよそ400種類にもなります。その多くは三味線糸ですが、その他にも琴、十七絃、琵琶(薩摩、筑前)、胡弓、三線(蛇味 線)、大島三味線、雅楽(琴、琵琶)、一絃琴、八雲琴、中国伝統楽器絃(古琴、二胡、中胡、中国琵琶)などがあります。

また三味線糸と言っても長唄、地歌、常磐津、民謡、津軽、義太夫(文楽)など使用用途は多岐にわたり、種類も多くなります。それぞれの楽器に合った音が存在し、用途に合せて糸も多彩に変容していきます。糸の強さ、深み、余韻・・・ 音色の追求に終わりはありません。

絹糸から作る絃はおよそ12の製造工程があり、そのほとんどが手作業。

絹糸は大変デリケートな素材です。ですから扱いにも手間がかかりますが、愛情を注いだ分それはきれいな音色となり返ってきてくれます。丸三ハシモトでは絹糸の特性を十分活かすため、およそ12の工程、細かくは19の工程を経ていきます。そのほとんどを今も手作業で行っております。

特に三味線のか細い絃などを撚るには「独楽撚り(コマより)」という伝統工法を行っています。糸の先に独楽を付け、その柄を擦り合わせることで撚りを掛けていくその技は身に付けるには10年かかるとされ、熟練の職人たちによる匠の技として広くメディアでも取り上げられています。

ナイロン・テトロンなどの原糸を使った和楽器糸も。

お琴の絃や津軽三味線の三の糸(一番細い糸)などは現在ではナイロンやテトロンなどの化学繊維からなる糸が主流となっています。

絹糸に音色は及びませんが、耐久性の面では優れており、また現在の津軽三味線などの早弾きをする演奏方法などに影響を及ぼしたと言えます。

絹糸の長所と化繊糸の長所をうまく活かし、その邦楽の可能性を広げています。

「時計のベルト」や「刷毛(ハケ)」にも丸三ハシモトの糸が使われています。

絹糸は加工がしやすく、様々な形に応用できます。弊社では生産のほとんどが邦楽器糸用ですが、それ以外にも絹糸、または琴、三味線糸としての特性を活かし様々な製品を作っています。

例えば時計の高級革ベルトの糸として、刷毛の柄の部分の木板を縛る糸として、からくり人形の操作をする縄糸として、或いは三味線の皮の張替え作業の縄糸として使用されています。

絹糸はしなやかさ、艶やかな光沢、撚り目の美しさ、そして締めやすさなどが特徴的で、多品種少量生産の可能な弊社ではご注文に応じて太さや撚り数など柔軟に対応できます。新商品の開発をお考えであれば、是非弊社へご相談下さい。

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